ソーシャルワークのアプローチやモデル
ソーシャルワークには様々なアプローチやモデルなどがあります。
覚えるのが大変ですね。
アプローチは対象への接近方法。
モデルは標準的な型式や見本です。分類みたいなものと考えましょう。
ですから、何とかモデルは何とかアプローチの接近方法をとっている。
みたいな理解で良いと思います。
医学モデルは診断派から、生活モデルは機能派から
なんて教わりましたか。
診断派は、クライエント(利用者)を患者に見立て、「診断」し「治療」する。
なので、「診断派(主義)アプローチ」とか「治療モデル」とか「病理モデル」とか「欠陥モデル」とか、
言い方はいろいろですが、「医学モデル」の仲間です。
メアリー・リッチモンドは、「人と環境の間」と言っていますが『社会診断』という著作名や「パーソナリティを発達させる諸過程」という語尾から、診断派に分類されます。
クライエントを患者に見立て、「診断」し「治療」する系は医学モデル系です。
有名なところでは、フローレンス・ホリスの「心理社会的アプローチ」も診断派の系統です。「環境(状況)のなかの人間」として人間に焦点を当てています。
「問題解決アプローチ」で有名な、ヘレン・パールマンの「四つのP」や「ワーカビリティ」もクライエントの能力を診断するという意味で、診断派の系統です。
機能派は、クライエント(利用者)はワーカーの所属する機関の「機能」を利用する。
なので、ワーカーの支援も社会資源であり、社会資源の調整がソーシャルワークだという考え方です。機能的アプローチと言う場合もあります。
アプローチもモデルもどちらが正しいとか誤りだとかはありませんが、機能派の方が、現在の考え方に近いことがわかります。
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