入替え問題を理解しましょう
第31回社会福祉士国家試験問題 「福祉行財政と福祉計画」の問題47です。チョットみてください。
問題47 法律に基づく,福祉計画に定めるべき事項に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 都道府県介護保険事業支援計画では,介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込みを基に,市町村の介護保険料を定める。
2 都道府県障害福祉計画では,各年度の指定障害者支援施設の必要入所定員総数を定める。
3 市町村障害者計画では,各年度における指定障害福祉サービス,指定地域相談支援又は指定計画相談支援の種類ごとの必要な量の見込みを定める。
4 市町村障害児福祉計画では,指定障害児入所施設等における入所児支援の質の向上のための事項を定める。
5 市町村地域福祉計画では,社会福祉を目的とする事業に従事する者の確保又は資質の向上に関する事項を定める。
選択肢1は、都道府県計画ではなく市町村介護保険事業計画である。(入替え)
選択肢2は正解です。障害者総合支援法第89条第2項第三号に規定されています。
選択肢3は、市町村障害者計画(障害者基本法)ではなく市町村障害福祉計画(総合支援法)です。(入替え)。
選択肢4は、市町村障害児福祉計画ではなく都道府県障害児福祉計画です。(入替え)
選択肢5は、市町村地域福祉計画ではなく都道府県地域福祉支援計画です。(入替え)
これを見て、どう思いますか。正解以外は全部入替え問題ということに気付きましたか。
試験問題は、この様に作られています。
先ず、選択肢5、社会福祉法の「市町村地域福祉計画」と「都道府県地域福祉支援計画」の規定を入替える問題は定番問題です。市町村と都道府県の役割分担は覚えやすいので、特徴を掴んでおくのが受験勉強です。「都道府県」と「市町村」を入替える作問テクニックは選択5の他に、選択肢1、選択肢4にも使用されています。受験勉強では、様々な福祉計画で、都道府県と市町村の規定の入替えが出題されることを前提に、違いに注目する必要があります。選択肢3は、障害者基本法の障害者計画と障害者総合基本法の障害福祉計画を入替えた問題です。「者は基本」「福祉は総合」と区別できるようにしておくと同時に、内容の特徴を掴んでおきましょう。
こんなの覚えるのは、かったるい人は、「2019-06福祉行財政88問正誤ポイント」を眺めていれば、自然に覚えてしまい、「これは多分入れ替えている!」という勘が働くようになります。「正誤ポイントシリーズ」は、このホームページから購入できます。
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