インクルージョンは包摂か包含か

ノーマライゼーションを実現するための方法に、「ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)」という言葉があります。以前は「社会的包含」と訳されていました。包含は、中に含むことです。それと比較すると「包摂 ( ほうせつ )」は少し解りにくいですね。包摂の意味は、特殊が普遍に従属する関係です。ますます解りにくいですね。ソーシャルインクルージョンの反対語はソーシャルエクスクルージョン(社会的排除)です。

社会的に排除(エクスクルージョン)されていた人々(特殊)をノーマライズ(普遍化)するという意味に考えると、社会的包含(中に含み持つこと)よりも、社会的包摂のほうが、ノーマライゼーションの理念に合っているということで、現在は、ソーシャルインクルージョンの日本語訳は「社会的包摂」が使われています。もちろん「社会的包含」とどちらを使ってもかまいません。

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