ソーシャルワーカーの役割

ソーシャルワーカーの役割は様々です。「コーディネーター」は調整者、「ファシリテーター」は促進者です。最近、権利擁護という言葉が、よく使われるようになりました。自らの権利を主張できない当人に代わって代弁することを「アドボカシー」と言い、それを行う人を「アドボケイト」とか「アドボケーター(代弁者)」と呼びます。利用者に代わって交渉を行う場合は「ネゴシエーター (交渉者)」です。励まし、指示を与え、問題解決に導く人を「イネーブラー(可能ならしめる人)」と言います。以前は、ソーシャルワークの中に含めていなかった、家族関係の調整を行う場合も、ソーシャルワークの避けて通れない一面であるとされ、「メディエーター(媒介者)」などと言うようになりました。ソーシャルワークで重要なのは「エンパワメント(パワーの増強)」の視点です。福祉の対象となる人々は、「力 ( パワー )」が不足している状態にあることが多いものです。「頑張れ」や「大丈夫」などという直接的な「励まし」ではなく、社会福祉の援助によって、社会的にも精神的にもパワーを増強して、自立を支援するのがソーシャルワーカーの役割です。

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