エンパワメントとアドボカシー
ソーシャルワークには、「力」に関する言葉がたくさん使われます。エンパワメントとアドボカシーは、「パワーの増強」や「権利擁護」を意味しますが、ストレングスは「強さ」や「強み」、ワーカビリティは「問題解決に向かう能力」、コーピングは「強化」、ケイパビリティは「活用可能性」です。ソーシャルエクスクルージョンに立ち向かうために、ストレングスの視点に立ち、エンパワメントすることによって、ソーシャルインクルージョンを実現する。これが、ソーシャルワークの基本方針です。ですから、本人が自らの意思で、自立していくのを側面から支援するという立場です。嫌がる患者や利用者を、無理やり引っ張り上げて立たせても、手を離せば座り込むしかありません。継続していく意思をもたせることが有効な支援なのです。
自分で自分の事を主張できない利用者や患者、患児等に変わって言いたい事を代弁することもアドボカシーであり、専門職の重要な役割です。
コミュニティ・エンパワメントは、地域住民が主体的にコミュニティを作り上げる技法です。住民による高齢者サロン活動が実施されたり、要介護高齢者の家族が抱える問題を住民の問題として共有したり、介護予防の方法を住民自らが提案したりすることが、コミュニティ・エンパワメントです。
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