ノーマライゼーションとは
障害がある人を障害者と呼称することに対して、障害のない人を「健常者」という言い方をする場合があります。障害者と健常者を区別しないという意味の言葉に、「ノーマライゼーション」という言葉があります。障害者も健常者も、高齢者も子どもも、女性も男性も、全ての人が、差別されることなく共生できる社会がノーマルな社会であるとする考え方です。もともと、北欧(デンマーク)で知的障害者福祉の領域から始まった言葉で、「障害の程度や特質にかかわらず、同年齢の市民と同等の基本的権利を有すること」や「障害者や高齢者を特別視せず、可能な限り通常の市民生活を送ることができるようにする」という意味をもっています。「生活」の中には「性生活」も含みます。ひと言で言い表すと「共生の普遍化」がノーマライゼーションです。社会的自立の促進、安全な暮らしの確保、バリアフリー化の促進などは、ノーマライゼーションの考え方に含まれます。現在では「ノーマライゼーション」は、社会福祉全体の理念を表す言葉として使われています。しかし、障害者の施設入所などについては、ノーマライゼーションの考え方に含まれないと考えるのが一般的試験対策です。
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