家族と世帯
中学か高校で、核家族は、夫婦と未婚の子供の家庭だと教わりましたよね。
一般的な「家族」という考え方と、統計上の「家族世帯」とを
分けて考えなければいけないので、少々理解が面倒ですね。
「家族」と「世帯」も分けて考える必要があります。
「家族」は「夫婦」を中心に、親族関係で構成されるのに対し、
「世帯」は「生計の維持」で構成されます。
「世帯主」は、主となる生計維持者ですが、家族世帯の場合、その代表者という面もあります。
親族関係で、二人以上で形成されるのが「家族」です。
「家族」という二者関係での最小単位が「核」となる家族です。
「夫婦」家族、「片親」家族も「核」家族です。
「夫婦と未婚の子供」にこれらを加えたものが統計上の「核家族」です。
本当は「兄弟・姉妹」家族も「核」家族なのですが、
統計上の核家族には、兄弟・姉妹家族は含めません。
国勢調査の分類上、兄弟・姉妹家族は「その他の親族世帯」になります。
統計上は「単身者」でも、離れて暮らしているだけで「家族」が居る単身者もいます。
「同居」の家族も「別居」の家族も、家族は家族ですが、
統計をとる便宜上、分けて分類するという事です。
自分が生まれ育った家族が「定位家族」と言います。
自分が結婚してつくる家族を「生殖家族」と言います。
結婚する前と後で、統計上で所属する家族が変わりますが、
人間は誰しも、「定位家族」と「生殖家族」の二つの家族を持っていることになります。
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