サンプリング理論

皆さん、「社会調査の基礎」苦手な人が多いのではと思います。国家試験に頻出なものをいくつかピックアップして解説してみましょう。

標本抽出(サンプリング理論)

調査には、全数調査と標本(サンブリング)調査があります。全数調査のことを「悉皆調査」とも言います。母集団(全体)の中から一部(標本またはサンプル)を取り出して調査し、その標本の調査結果に基づき、全体(母集団)に何が言えるかを推理することを、サンプリング(標本)調査と言います。そのサンプルが高い確率で母集団を代表できるかを推測するための理論がサンプリング理論です。

測定誤差は、測定する時の誤差のことです。全数調査だと標本誤差は生じませんが、測定誤差が生じる可能性は避けられません。標本調査では、標本をとる以上標本誤差が必ず生じます。標本の誤差を少なくするための理論が、サンプリング理論だと言えます。標本誤差と測定誤差を間違えない様にしましょう。

標本調査でサンプルを選ぶ選び方は、色々ありますが、サンプルが選ばれる確率によって、そのサンプルに代表性がある、代表性が無い、を判断します。母集団の全てに選ばれる可能性がある(偶然に左右される)標本の選び方を無作為抽出、意図的に標本を選ぶ選び方を有意抽出と言います。代表性があるのは、無作為抽出で、有意抽出には代表性がありません。

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