小泉内閣の三位一体改革

三位一体改革も今は昔となりました。

小泉純一郎内閣のころ、今の学生たちはまだ幼稚園児でした。

この三位一体は、キリスト教の父と子と聖霊の三位に

税源移譲、補助金削減、地方交付税交付金見直し(削減)の三位を

かけたものです。

小泉元首相は、三方一両損の例を挙げ、

国民に「痛みに耐えてくれ」と呼びかけましたが、

この三方は、落語の、左官と大工、大岡越前の三方を

国と地方、国民にかけたものです。

大工が落とした三両を左官が拾いました。

現代日本人なら懐に入れるところですが、古き良き時代の長屋の住民は、

落としたヤツのモノだ、拾ったヤツのモノだ、と主張して受け取りません。

大岡捌きで有名な越前が、一両出して四両にして、

三両落とした大工が二両もらい一両損。

三両拾った左官が二両もらい一両損。

一両出した大岡越前がそのまま一両損。

三者で痛みを分け合ったというお話です。

しかし、痛みを分かち合おうと呼びかけた小泉元首相でしたが、

痛みを分かち合わない人達も居ました。

小泉内閣の経済政策は、金持ち優遇政策で貧富の差を増大させ、

規制緩和により企業は、正社員も雇わずバイトと派遣うぃ増やし、

社員の給料も下げ、内部留保を増やしました。

この結果、生活保護受給者が40万人増えました。

演説が上手でスローガンがカッコよかった小泉純一郎元首相でしたが、

ちょっと経済の知識がある福祉関係者の視点でみると、

負の部分が最も大きかった「三位一体改革」だったと言えるでしょう。

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