精神保健福祉法が福祉六法に無い訳

障害福祉三法はわかりますか。

身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、精神保健福祉法(略称)ですね。

精神保健福祉法は、1950年公布ですから、社会福祉事業法より早い。

知的障害者福祉法より老人福祉法より母子及び父子並びに寡婦福祉法より早い。

では何故、順番に選んだはずの福祉六法に精神保健福祉法は含まれていないのでしょう。答えは、精神保健の歴史にあります。

1900年精神病者監護法

1914年精神病院法

1940年国民優生法

1948年優生保護法

この辺までが精神保健の暗黒史ですね。隔離・管理する施策です。

1950年精神衛生法

これが現在の精神保健福祉法です。

ここでやっと精神病者監護法と精神病院法が廃止されます。

でもまだまだ、福祉の法律ではないですよ。

1987年精神保健法

死の患者リンチが行われた宇都宮病院事件を受けて、任意入院の制度ができました。でもまだまだ、福祉の法律ではないですよ。

1995年精神保健福祉法(略称)

ここにきて、やっと「福祉」が付く法律になりました。

身体障害、知的障害、精神障害の三本柱として、

障害者三法に加わりましたが、その出自は、全く福祉の法律ではありませんでした。

というわけで、精神保健福祉法(略称)は、

福祉六法に入れてもらえなかったというわけです。

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