「SCAPIN775(スキャピン775)」の裏ワザ
「新生活保護法」が公布された昭和25年に引き続いて、
昭和26には「社会福祉事業法」が成立します。
「社会福祉事業法」は重要な法律にもかかわらず、福祉六法に含まれてませんよね。
これは、福祉六法に含まれた法律を見れば分かるように、
枠組みを規定する法律と福祉サービスを規定する法律の違いです。
「心身障害者対策基本法(現在の障害者基本法)」も重要な法律ですが、
枠組みを規定する法律なので、福祉六法には含まれていません。
さて、GHQに支配されていた時代に戻ります。
GHQが打ち出した方針(指示)に、「SCAPIN775(スキャピン775)」というのがあります。
そこに、公私分離の原則がありました。
公(国や自治体:行政)は、民間にクチもカネも出しちゃいけないということです。
しかし、貧乏な慈善事業家たちに、カネを出しちゃアカンというのは、イカンですね。
そこで、編み出された裏ワザが、「社会福祉法人」と「措置制度」です。
民間だけど、民間じゃないですよ。公じゃないけど、公の支配に属してますよ。
というわけです。規制を受ける代わりにカネをもらう。
行政の措置に従う代わりに措置費という名目で運営費を賄う。
これらは公私分離の原則に対する裏ワザとして編み出されたモノです。
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